このたび令和5年5月30日の定時社員総会をもちまして、3期目の会長を拝命いたしました。今後とも当協会事業に格別のご高配をよろしくお願い申し上げます。

 令和4年度もCOVID-19による影響を多大に受けた一年間でした。令和5年5月より感染症分類が変更され、日常生活は大きく変化しています。我々も臨機応変に対応することを求められていますが、介護保険はリハビリテーション前置とうたわれている中で、通所リハビリテーションは重要な役割を担っています。社会情勢の変化にも柔軟に対応しながら、明るい未来に希望を抱き、当会も更なる事業の発展を試みてまいります。

 さて、令和5年度は6年度に控える介護・医療・福祉のトリプル改定における議論が活発化される年になります。令和3年度介護報酬改定により基本報酬に包括されたリハビリテーションマネジメントに基づく介入が定着し、全体の質が向上していることでしょう。また、LIFEを活用したSPDCAサイクルの更なる強化が進められており、リハビリテーションマネジメントは科学的にも効果が示されている以上、当会としても推進を図っていく所存です。また、リハビリテーション・口腔管理・栄養管理を一体的に運用することが推進されていることもあり、様々な要素を取り入れた総合評価に関する議論が始まっています。今後はこれまで以上に事業所の質を問われる時代へと変化していくことが想定され、今から効果的な取組内容を強化していくべきでしょう。

 そのような中で、当会は兼ねてより研修会を通して様々な情報をお伝えしてまいりましたが、「いま」求められるサービスとして適応できるよう、さらなるブラッシュアップを続けていきます。令和4年度においてもオンライン形式の研修会を多数開催しました。一方で、集合開催を望む声も多く、それぞれの利点を活かした研修体系の構築に励んでまいります。
 また、令和4年度在宅リハビリテーションエキスパート・ジェネラリストコースでは、25名の仲間と約1年間ともに学んできました。令和5年度も引き続き本コースは開催いたします。質の高い在宅リハビリテーションを目指して、日々研鑽を続けていきましょう。
 さらには、「第46回全国デイ・ケア研究大会2023in八王子」が7月21日~22日に、新規開設の「東京たま未来メッセ」を会場に開催を予定しています。介護報酬改定に関する講演を含めた様々な企画の準備を進めてございますので、多くの方にご参加をいただけますと幸いです。

末筆になりますが、今後も会員の皆様とともに、通所リハビリテーションの発展に向けて新たな時代を駆け抜けてまいります。皆様のご理解とご協力を何卒よろしくお願い申し上げます。

一般社団法人全国デイ・ケア協会 会長
東京湾岸リハビリテーション病院 院長
近藤 国嗣