日頃より当会の活動にご理解・ご協力を賜り心よりお礼申し上げます。初めに、令和6年1月1日に発生しました令和6年能登半島地震によってお亡くなりになられた方に哀悼の意を表するとともに、現在も避難生活等で大変な日々を過ごしていらっしゃる皆様に心からのお見舞いを申し上げます。当会は日本災害リハビリテーション支援協会(JRAT)の一員として活動しており、少しでも復興の一助になりますと幸いです。さて、令和5年度はCOVID-19の感染症分類が5類に移行したことにより、徐々に以前の生活が戻りつつある一年でした。しかし、現時点においても医療・介護施設ではクラスターの発生が散見され、さらには過去にないほどインフルエンザが大流行したことで、緊張感を持った日々をお過ごしのことと存じます。我々通所リハビリテーションは、介護保険サービスの中でリハビリテーションという重要な役割を担っています。社会情勢の変化に柔軟に対応しながら、今後も日々の運営に励んでいただけますと大変うれしく思います。
 さて、令和6年度は介護・医療・障害のトリプル改定を受けての初めての年度になります。通所リハビリテーションにおいては、リハビリテーションマネジメント加算にリハビリテーション・栄養管理・口腔管理の一体的な取り組みが新たな評価体系として組み込まれ、多職種による関わりが強化されました。また、リハビリテーションマネジメントの取組に加えて、リハビリテーション専門職を多く配置している大規模事業所は通常規模と同等の基本報酬になります。これにより、積極的なかかわりを行っている事業所が評価される仕組みになってまいりました。今後はこれまで以上に事業所の質を問われる時代へと変化していくため、今から効果的な取組を強化していくべきでしょう。
 そのような中で、当会は兼ねてより研修会を通して様々な情報をお伝えしてまいりましたが、「いま」求められるサービスとして適応できるよう、そして「明日」求められるサービスとは何かを考えながら、さらなるブラッシュアップを続けていきます。令和5年度においてもオンライン形式の研修会を多数開催しました。一方で、集合開催を望む声も多く、それぞれの利点を活かした研修体系の構築に励んでまいります。
ま た、令和5年度在宅リハビリテーションエキスパート・ジェネラリストコースでは、22名の仲間と約1年間ともに学んできました。令和6年度も引き続き本コースは開催いたします。質の高い在宅リハビリテーションを目指して、日々研鑽を続けていきましょう。
 さらには、「第48回全国デイ・ケア研究大会2024in札幌・北海道」が6月28日~29日に、北海道立道民活動センター「かでる2・7」を会場に開催を予定しています。様々な企画の準備を進めてございますので、多くの方にご参加をいただけますと幸いです。
 末筆になりますが、今後も会員の皆様とともに、通所リハビリテーションの発展に向けて新たな時代を駆け抜けてまいります。皆様のご理解とご協力を何卒よろしくお願い申し上げます。

一般社団法人全国デイ・ケア協会 会長
東京湾岸リハビリテーション病院 院長
近藤 国嗣